タイBOI投資1.47兆バーツ、前年比40%増と副首相表明
タイのエコニティ副首相兼財務相は講演で、BOIを通じた昨年の投資額が1.47兆バーツ(約6兆9314億円)、前年比40%増だったと明らかにした。
タイのエコニティ・ニティタンプラパート副首相兼財務相(タイ投資委員会を所管)は「タイポスト30周年記念シンポジウム」で特別講演を行い、タイ投資委員会(BOI、税優遇などで外資を誘致するタイの政府機関)を通じた昨年の投資額が1.47兆バーツ(約6兆9314億円)に達し、前年比40%増加したと明らかにした。同氏は現在の世界経済の変化が1980年代の構造転換に似ていると指摘し、米国・欧州・日本が世界GDPに占める比率はかつて50~60%あったが、現在は25%まで低下したと述べた。
同副首相はBOIの審査基準を変更し、投資申請件数だけでなく実際の投資実現を重視する方向にしたと説明した。また経常収支が1600億バーツ(約7544億3585万円)の赤字にあると指摘した。世界銀行の調査でタイが外国企業の投資先として関心の高い5カ国の一つに挙げられたことも紹介した。自動車産業について「かつては内燃機関車だったが、今日はAI産業だ」と述べ、EVやAI分野への産業転換が急務であり、人材の技能向上・再教育が必要だと強調した。
背景
同副首相は、米欧日が世界GDPの50~60%を占めていた時代から現在は25%まで低下し、世界経済が多極化していると指摘した。中国・中東・欧州がタイを安全で全方位と取引可能な国とみなし、生産拠点の移管を進めているとの認識を示した。タイはかつて農業や内燃機関車輸出、石油化学の拠点だったが、現在はAI・EV産業への転換が課題になっているとの文脈を述べた。
日本企業への含意
BOIが投資の「実現」を重視する方向に基準を変えたことは、タイに進出・検討する日本企業にとって、申請だけでなく実際の操業・雇用創出が評価対象になることを意味する。自動車産業など内燃機関車関連の日本企業は、EV・AI分野への事業転換や現地人材への技能移転をより具体的に進める必要が高まる可能性がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.31円 / 1000VND=6.11円 / 1THB=4.72円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.73円 / 1SGD=123.69円 / 1USD=158.30円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

