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マレーシア格付け据え置き、S&Pが24カ月の政治安定条件提示

S&P Global Ratingsはマレーシアの外貨建て長期格付けをA-、自国通貨建て長期をAで据え置き、見通しを「安定的」とした。

S&P Global Ratings(米国の格付け会社)は、マレーシアの外貨建てソブリン格付けを長期A-、短期A-2、自国通貨建て格付けを長期A、短期A-1でそれぞれ据え置いた。長期格付けの見通しは「安定的」とした。S&Pは、堅調な経済成長と高い金融政策の柔軟性が格付けを支えていると説明した。2018年から2022年にかけてマレーシアは政権交代が相次いだが、その後アンワル・イブラヒム首相率いるパカタン・ハラパン連立政権のもとで一定の政治的安定を取り戻したと評価した。

政府純債務の対GDP比は2025年に69.5%、2026年には67.8%に低下すると見込む。2026年6月末時点の対外債務残高は1兆5100億リンギ(約58兆2292億円)で対GDP比70.1%。20年超にわたり経常収支の黒字が続いている点も評価材料とした。S&Pは、政治的安定が悪化すれば今後24カ月で格下げの可能性がある一方、対外収支の改善や財政実績が予測を上回れば2〜3年で格上げもありうるとした。「政治的安定は、さらなる経済改革と財政健全化を達成するために不可欠」「制度の強固さが政治的不安定のリスクを緩和している」と述べた。

背景

2018年から2022年にかけてマレーシアでは政権交代が頻発したが、その後パカタン・ハラパン主導の連立政権が一定の安定を確立した。他の格付け会社もマレーシアの格付けを維持しており、Moody’sは7月にA3、Fitchは2025年12月時点でBBB+をそれぞれ据え置いている。

日本企業への含意

海外投資家がマレーシア向け投資判断で参照する格付けが維持されたことで、日本企業にとって現地の資金調達コストや事業環境の見通しは大きく変わらない。ただしS&Pは政治安定を今後の焦点としており、政局の変化が今後24カ月続けば格下げリスクがあるため、現地法人の運営計画や為替・金利リスク管理では政治動向の継続的な注視が必要になる。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.68円 / 1000VND=6.07円 / 1THB=4.69円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.56円 / 1SGD=123.12円 / 1USD=157.38円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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