マレーシア薬局最大手、24.5億リンギ調達でIPO
マレーシア最大の薬局チェーンBig Caring Group Bhdが11月中旬のマレーシア証券取引所メインマーケット上場を目指し、24.5億リンギ(約948億5095万円)調達のIPOを発表した。
マレーシアで約670店舗を展開する最大手薬局チェーンBig Caring Group Bhd(Lee Meng Chuan CEOが率いる)は、10月最終週に株式販売を実施し、11月中旬にマレーシア証券取引所メインマーケットへの上場を予定している。IPOでは新規発行5億9050万株と既存株主売却分13億株を合わせた19億株を売り出し、拡大後資本金の25.5%に相当する。調達額は24.5億リンギ(約948億5095万円)(約948億5095万円、ドル換算で6億米ドル・約947億4183万円)を見込み、上場後の企業評価額は60億リンギ(約2322億8804万円)以上になるとWall Street Journal(米国の経済紙)が報じた。
IPO株式のうち機関投資家向けトランシュは16億株、小売投資家向けは2億6760万株を割り当てる。WSJによると、同社は数十社のコーナーストーン投資家からIPO株の大半を事前に引き受ける確約を得たという。2026年1月31日時点の総借金は13億リンギ(約503億2907万円)で、うち8.313億リンギ(約321億8351万円)は2023年に7-Eleven Malaysia Holdings BhdからCaring Pharmacy Group Sdn Bhdを買収総額8.883億リンギ(約343億9024万円)で取得した際のターム・ローン。医薬品流通業者Medispec (M) Sdn Bhdの89.3%株式取得には2.494億リンギ(約96億5544万円)を投じた。
背景
Big Caringは2006年、Lee Meng Chuan CEOの妻Lim Sin Yin氏がセランゴール州Damansara Uptownに1号店を開いたのが始まり。2018年にRedCap Pharmacyと合併、2019年にMy Pharmacyを買収、2023年には7-Eleven Malaysia Holdings Bhdからコンビニ系薬局Caring Pharmacyを取得するなど、有機成長と買収を重ねて規模を拡大した。先週、Maybank Investment Bank Bhd、RHB Investment Bank Bhd、AmInvestment Bank Bhdと小売引受契約を締結した。
日本企業への含意
日本の医薬品卸や調剤薬局チェーンにとって、マレーシアの薬局業界が買収統合を通じて急成長している事例は、東南アジアでの資本提携や出資機会を検討する際の参考になる。同国のIPO市場でコーナーストーン投資家制度が機能している点も、現地企業との共同投資を模索する日本の金融機関や事業会社にとって注視材料となる。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.68円 / 1000VND=6.10円 / 1THB=4.73円 / 1PHP=2.51円 / 1MYR=38.71円 / 1SGD=123.43円 / 1USD=157.90円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

