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シンガポールのメアリー・チア、4子会社のCPF滞納開示漏れ発覚

シンガポール証券取引所規制当局(SGX RegCo)の照会を受け、美容大手メアリー・チア・ホールディングスは5子会社のうち4社のCPF(中央積立基金)滞納を開示していなかったと10月9日に認めた。

シンガポール証券取引所カタリスト市場に上場する美容・ウェルネス大手メアリー・チア・ホールディングスは10月9日、5子会社のうち4社(マセゴ、オルガニカ・インターナショナル・ホールディングス、スパ・メニュー、アーバン・オム・フェイス・アンド・ボディ・スタジオ・フォー・メン)についてCPF拠出金の滞納と関連する裁判手続きを9月11日の発表で開示していなかったことを認めた。発表対象だったメアリー・チア・ビューティー・アンド・スリミング・スペシャリストは9月10日、州裁判所で2025年9月分の従業員10名分のCPF不払いにより10件の罪状で起訴された。CPF局(中央積立基金を管理するシンガポール政府機関)はこれを受け5子会社の審理を一本化するよう求め、全社が9月10日と10月8日に合同で出廷。次回審理は11月12日に延期された。

開示漏れが判明した9日時点での5社合計のCPF滞納額は延滞金・和解金を除き10万3727シンガポールドル(約1282万円)、9月10日の審理時点では15万3000シンガポールドル(約1891万円)とされていた。内訳はメアリー・チア本体が5万208シンガポールドル(約620万円)(約620万円、後に5万2266シンガポールドル=約646万円に更新)、オルガニカが2万5248シンガポールドル(約312万円)、マセゴが1万1341シンガポールドル(約140万円)、アーバン・オムが9847シンガポールドル(約122万円)、スパ・メニューが5025シンガポールドル(約62万円)。10月6〜7日に2万9734シンガポールドル(約367万円)を支払ったほか、9月分拠出金のうち3社で1万2570シンガポールドル(約155万円)が10月15日期限で未払い。会社は「人事・財務・経営の各部門間で情報を十分に統合できなかった」と説明した。

背景

メアリー・チアを巡っては、融資提供者フリンク・キャピタルとの紛争で、同社がオルガニカに供与し上場グループが保証する35万シンガポールドル(約4325万円)の融資が問題となり、高等裁判所に65万1498.97シンガポールドル(約8051万円)が供託された。また、スポンサーのエボルブ・キャピタル・アドバイザリーとの間で、CPF訴訟の開示時期を巡り意見の相違があったことも明らかになっている。各社は6月以降、CPF局が示した分割払いスケジュールに沿って支払いを続けてきた。

日本企業への含意

シンガポールに子会社を持つ日本企業にとって、CPF拠出金の未払いは刑事訴追に直結しうる点に注意が必要になる。人事・財務・経営部門の情報連携が不十分だと、上場規則が求める適時開示に漏れが生じるリスクがある。グループ内の子会社間でコンプライアンス情報を一元管理する体制整備が、ガバナンス上の課題として浮上する可能性がある。

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本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=88.50円 / 1000VND=6.12円 / 1THB=4.72円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.69円 / 1SGD=123.58円 / 1USD=158.28円)によります。

出典

本記事は上記1社の報道にもとづきます。

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