インドネシア証取、10月1日から5銘柄で空売り解禁
インドネシア証券取引所(BEI)は2026年10月1日から、アストラ・インターナショナルなど5銘柄を対象に短期売却(空売り)取引を開始すると発表した。
BEIは2026年9月29日、短期売却(空売り)取引を10月1日から開始すると発表した。対象はアストラ・インターナショナル(ASII)、バンク・セントラル・アジア(BBCA)、バリト・パシフィック(BRPT)、ブミ・リソーシズ(BUMI)、インドフード・スクセス・マクムル(INDF)の5銘柄。空売りサービスを提供できる適格会員(AB)としてSemesta Indovest SekuritasとAjaib Sekuritasの2社を指定した。投資家は指定証券会社で空売り口座を開設し、証券会社と有価証券貸借契約を結ぶ必要がある。
担保金は取引額の50%、または各社の要件に応じて最低5000万ルピア(約44万円)を差し入れる。BEIのジェフリー・ヘンドリック取締役会長は、空売りを許可されたのはSemesta Indovest SekuritasとAjaib Sekuritasの2社のみだと説明した。同氏はまた、過去の試算で空売り解禁により市場流動性が当時の水準から最大17%増加する可能性があるとしつつ、実際の増加幅は対象銘柄数と許可証券会社数に左右されるとの見方を示した。
背景
BEIは以前から空売り導入が市場流動性に与える効果を検証しており、同取引所の試算では導入時点の流動性水準から最大17%の増加余地があるとされていた。今回の5銘柄・2社体制での開始は、その検証結果を踏まえた段階的な制度導入の第一歩となる。
日本企業への含意
証券・資産運用に関わる日本企業は、インドネシア株式市場で空売りという新たな取引手段が使えるようになる点を踏まえ、現地投資戦略やヘッジ手法を見直す余地がある。対象は5銘柄・参加証券会社2社に限られるため当面の影響は限定的だが、流動性が段階的に高まれば取引コストの低下につながる可能性がある。
本記事の円換算は当日のレート(10000IDR=87.50円 / 1000VND=6.07円 / 1THB=4.68円 / 1PHP=2.52円 / 1MYR=38.50円 / 1SGD=123.11円 / 1USD=157.31円)によります。
出典
本記事は上記1社の報道にもとづきます。

